パソコンのパワーアップ方法(2023年版)
インテル第8世代以降 | Windows 11へのバージョンアップも可能なCPUが搭載されているので、グラフィック(GPU)、メモリやSSDを強化します。 |
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インテル第7世代以前 | Windows 11のCPU要件を満たしていないためサポート外になります。Windows 10で割り切って使うのが上策です。 |
Mac (Intel CPU搭載) | デスクトップ型Macは一般に安く中古で流通しているIntel製のCPUを乗せることでパワーアップ可能です。 |
レトロPC | NEC PC-88/98、シャープ X6800、MSXなど。猛者たちのパワーアップ情報が豊富です。 |
インテル第8世代Coreシリーズ以降のPCパワーアップ
2018年以降に発表の比較的新しめのPCにはインテル第8世代以降のCPUが搭載されています。大抵のケースでWindows 11へのアップグレード要件を満たしているので、OSのパワーアップ! つまり、Windows 10からWindows 11へのバージョンアップが考えられます。Windows 10のサポート期限は2025年とアナウンスされているのでPCを継続利用する場合には優先的に検討します。
グラフィック(GPU)は新製品が登場して選択肢が増えたのでゲームや動画編集など目的があれば強化を検討します。次は半導体不足が解消して大容量のメモリやSSDの価格が低下しているので低コストで効果的なパワーアップをするならメモリ、SSDが候補になります。利用地域によりますが10Gbpsインターネットサービスエリアになっていて、高速光回線へ契約を切り替えるならルーターやネットワークカードの10Gbps化をします。
インテル第7世代Coreシリーズ以前のPCパワーアップ
OSに関してはWindows 10止まりです。インテル第7世代とCPUのソケット形状がLGA1151で同じですがインテル第8世代以降に交換する方法はチップセットがサポートしていないのでできません。Intel 300シリーズのチップセットと既存のIntel 200シリーズのチップセット搭載マザーボード、Intel 100シリーズのチップセット搭載マザーボードとの互換性がないということです。
あと2年、Windows 10のままでもっと快適に使おうとしたら、CPUの同世代でのアップグレードです。Core i3、Celeron、Pentiumといった下位グレードであれば、Core i5/i7へのCPU交換が有効です。同じソケット、開発コードのプロセッサーの中で上位グレードの一般向け商品を選ぶのがポイントです。(特別版であるエクストリームエディションやXシリーズはPCメーカーのBIOSが想定していないプロセッサーとなり動作しない場合があるので注意) 同じPC製品シリーズのセレクトにあるプロセッサーモデルならBIOSアップデートもなしに動作するはずです。
事例1:[Core i7 をA700、Core i5をA500、Core i3をA300のように商品化している製品のA300を所有しているなら、A700相当にアップグレードしようという算段でです。]
元:インテル Core i3-6100 プロセッサー(開発コード名 Skylake)[最大3.7GHz 2コア 4スレッド FCLGA1151 TDP51W]
新:インテル Core i7-6700 プロセッサー(開発コード名 Skylake)[最大4GHz 4コア 8スレッド FCLGA1151 TDP65W]
オークションサイトなどで交換するCPUを調達します。PCのケースを開けて、CPUクーラーとCPUを取り外します。新しいCPUに交換し、グリスを塗布、CPUクーラーを取付てPCを組み戻します。
留意事項:構成変更を検知して再認証が要求されるアプリがあるかもしれません。
CPU IDを使ってライセンス認証しているソフトウェアは動作しない場合があるのでそのようなソフトウェアはベンダーの提示するライセンス再認証の手続きを行います。
ちなみにインテル Core iシリーズ以前のAT互換機(目安:2008年より前)の機種には現在の主要な拡張機器、OSが対応していないのでパワーアップする手段が非常に限られています。例えばPCI-Express拡張バス、UEFI BIOSです。
Mac (Intel CPU搭載)のPCパワーアップ
iMacのCPU交換は事例も多くCPUの調達もしやすいので効果的なパワーアップだと思います。M1/M2プロセッサーに乗り換えるまでの間、現行のMacを使い倒すぞ、という気持ちでやってみるのが吉です。先日、手持ちのMacbook ProのCPU換装を調べましたがこちらは半田リフロー工程が必要で高難易度と分かったので機材には手を付けていません。
Apple製品の場合投入する手間と動作しなくなるリスクを勘案すると、下手にいじらずに新しい機種を買うのが経済的だと思います。
レトロPCのパワーアップ
レトロPCのパワーアップはやれることが盛りだくさんです。数十年前のPCであるからこそ普通に動作させるのも一苦労です。HDDをCFやSSDなどに交換して高速大容量化を図ったり、故障個所を特定して直すことで達成感を得られます。今のPCよりは仕組みが単純で回路の解析情報も記事になっているので現在の技術を使って様々なことができます。
レトロPCのソフトウェアをエミュレータで動かすことで当時のハードウェアでの動作を気にしない人がいる一方で、レトロPC上で当時と同じ構成のままでソフトウェアを動かすことを主目的にするこだわり派が活動しています。近年はジャンク品を直すというテーマで活動しているYoutuberの方もいて、ゲーム機や家電も直しているのでPC・電子回路関係にしては大変な人気です。
レトロPC界隈では基盤設計データを元に小ロットで製造する受託サービスを利用して仲間内で生産しているうちに、商用ベースで同人ハードウェアとして改造基盤を製造販売する人も出てきているくらいです。
家電のケンちゃん クラシックPC同好会
https://www.kadenken.com/view/category/ct85
PC-88/98、X68000シリーズのキーボード変換基板の販売
更新履歴
更新日:2023年01月20日
作成日:NX-Station前サイトの内容を全面的に改訂
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