PC-9821As/U2の概要
NEC PC-9821シリーズコンピュータ 98MATE A
PC-9821As/U2
買ったときに標準で付いてきたのは、パソコン本体以外に、
キーボードだけでした。当時はそれが普通でした。今では、
マウス、マイク、スピーカーなどなどいろいろ付いてきますが・・・。
こんな感じでいろいろ増設してきました。
ODP(INTEL 純正 486DX4(100MHz))を載せています。
現在は、もっぱらゲーム専用(エミュレータも結構ちゃんと動くのだ)
あと、SCSI専用スロットのFA-02をスルーして、IF-2771/ETとファイルスロット用CD-ROMドライブまたは、
ファイルスロット用MOドライブと接続しています。
PC-9821As/U2のスペック
PC-9821As/U2の構成
CPU : i484DX4(100MHz)(Intel純正)
RAM : 14.6MB(標準3.6MB + RAMボード:IO-DATA BA34-8MB + PIO-61SIMM x2)
VRAM : 512KB(640x480 256 Color)
HDD : 240MB(ハードディスクスロット専用内臓HDD:ICM INTER-240A)
FDD : 1.44MB x2
MOUSE : PC-9872R
拡張バス : Cバス x4 (ローカルバス x2と兼用 #3,4スロット)
スロット#1 : IF-2771/ET ICM製 SCSI + LAN複合ボード
スロット#2 : MPU-98IIローランド製 MIDIボード
スロット#3 : PC-9821A-E02 NEC製 ハイレゾボード
スロット#4 : カノープス製 Power Window 964LB ウインドウアクセラレータボード
SCSI専用 : PC-9801FA-02(ほんとはPC-9821A-E10の方がいいけど)
ファイルスロット:NEC CD-160F
OS : MS-Windows 95 & MS-DOS Version 6.2
ディスプレイ
15インチマルチスキャンディスプレイ
PC-KM151
ストレージ SCSI関係の構成
IF-2771/ET(ID:7)--> PF-180(ID:1)--> PC-9801-FA02--> PC-9801F-08(ID:0)
2022年リニューアル時のコメント
メモリの規格が従来のPC-9801系の61SIMMでなければもっと容量を増やしてWindows95/98で使えたと思います。
PC-9821As/U2のアップグレードについて
メモリの増設は大変
この機種はPentium世代のA-MATEと違って、通称「61SIMM」という
2MBタイプのSIMMによってメモリを増設しなければなりません。
具体的な型番としては、次のような物があります。
メーカー | 型番 | 定価 |
NEC | PC-9801-61 | *** |
NEC | PC-9801-61R | *** |
NEC | PC-9801-61U | *** |
IO-DATA | PIO-SIM61 | *** |
MELCO | 2000XMC-A | *** |
MELCO | 2000XMC-D | *** |
使用チップには、NEC製のほか
F 81C1000A-70
9444 T53 PJ
などいろいろあります。
2022年リニューアル時のコメント
NEC PC-9801-61(通称61SIMM) 標準価格100,000円は1989年11月に発売されたPC-9801RA21で採用されたメモリの規格で、同年12月出荷です。同じピン数のJEDECのJESD-21Cとは互換性がありません。NEC独自規格の2MB SIMMで、16bitバス、32bitバスとの互換性を確保していました。PC-98のアーキテクチャの制約で最大メモリ容量14.6MBの壁が存在しました。直接CPUからアクセスできるメインメモリ640KBの制約、メモリコントローラを介した時の14.6MBの制約をCONFIG.SYSの記述、使用するメモリドライバで回避するのが腕の見せ所でした。
増設はマザーボードやメモリサブボードに61SIMMを1枚ずつ追加する必要がありました。先を見通した場合には最初からアクセス速度の速かった大容量のメモリサブボードを選択した方がよかったのですが、MS-DOSがメインの利用だとプロテクトメモリを使うソフトウェアを動かす以外では使われていなかったので当時は気付きませんでした。例えば、ワープロソフトや表計算ソフトで使用しました。PC-9801-61の互換品をアイ・オー・データやメルコが発売していたのですが高価格が維持されていて2〜3万円の時期が長かったように思います。今のようにメモリ不足を補う仮想メモリを使うことは出来ず、「メモリが足りません。」となってソフトが使えませんでした。当時はバブル期だったことやNECほか日本の半導体が世界を席巻していた時代ということもあってPC関係もとてもお金がかかりました。